松阪市立歴史民族資料館館長 

ご挨拶

 本市の多くの地域は、元和5年(1619)より、明治維新までの約250年間、紀州藩松坂領の城下町として繁栄しました。本企画展では、明治11年、窮乏する藩士族(武士)の生活を救うため、紀州藩第14代(最後)藩主徳川茂承(もちつぐ)によって創設され、今も事業を継続している一般財団法人松阪徳義社(旧藩士族により結成)のご協力を得て、当市に残る紀州徳川家ゆかりの資料を展示します。
  今回展示する「南紀徳川史」は、茂承公が紀州藩士堀内信に編纂させた紀州藩の歴史書であり、二部が完成したと伝えられている内の一部といわれ、服制、軍制などの挿絵が美しく描かれています。ほかにも、旧藩士の子孫が大切に保存してきた資料等を多数展示しますので、ぜひご覧になっていただきたいと思います。
  最後になりましたが、今回の企画展に際し所蔵品を出品していただいた一般財団法人松阪徳義社理事長山本寿氏、同監事服部茂氏、同高岡輝夫氏、苗秀社、並びに赤塚利夫氏、門暉代司氏、杉本喜一氏ほか、ご協力いただいた方々に深く御礼を申し上げます。

平成25年5月19日

企画展@
今に生きる紀州藩の面影
  〜徳義社の資料を一堂に〜

直線上に配置
直線上に配置
企画展@
企画展@
企画展B